生きびな祭とは

4月3日、飛騨一宮水無神社で、養蚕や農業の繁栄と女性の幸福を祈念して行われるお祭りです。
飛騨地方の雛祭りは、旧暦の3月3日に近い、4月3日にお祝いします。
飛騨一円より選ばれた未婚の女性9人が、お内裏様やお雛様、官女など、
きらびやかな生きびな様に扮して行列を行います。
行列後には、ひな様が身代わりに受けた穢れが神社で祓い清められ、一年の幸せを願います。

神事の後には、雛様らによる「餅まき」や写真の撮影会も催され、観覧者に人気となっています。

「氷菓」と生きびな祭

TVアニメ最終話「遠まわりする雛」で描かれた祭りは、生きびな祭りがモデルとなっています。
お雛様となる千反田えるに頼まれ、傘を差し掛ける役を折木奉太郎が請け負うが、
祭りの進行にちょっとした問題が…というストーリーが展開します。
(あらすじで話せる内容では魅力が伝えきれないので、詳しくはアニメもしくは原作小説で…!)

ちなみに、奉太郎が傘を差し掛けたのは「お雛様」のえるでしたが、
実際の行列で傘持ちが付いて歩くのは「お内裏様」です。
入須先輩に従えられる奉太郎というのも、見てみたい気がしますが…。


飛騨一宮水無神社(ひだいちのみや みなしじんじゃ)

飛騨一宮水無神社

水無神社は、飛騨国の一宮(地域の中で最も社格の高い神社)として歴史が古く、
平安時代に編纂された延喜式にも記されています。
古来より飛騨人の心の拠り所として、今に残る様々な歴史遺産を語り継いでいます。
生きびな祭りの他にも、鉦・神代踊などが奉納され、どぶろくがふるまわれる「例祭」(5月1,2日)
など、多くの参拝者で賑わいます。

アニメ「氷菓」の中では、水梨(みずなし)神社という名前で登場しています。
また、高山では音読みで(すいむ)神社と呼ばれることもあります。

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